50代男性 ベル麻痺によって引き起こされた重度の顔の麻痺の改善症例

主訴

12月中旬から風邪を引き、微熱が続き、大量の鼻水が出ていました。

12月21日の朝起きると、顔の感覚がゴムっぽくなり、地元の内科を受診。
総合病院の耳鼻科を紹介され、待合室で待機している間に麻痺が出現しました。

「ベル麻痺」と診断され薬を処方されましたが、発症からどんどん悪化していき、当院に来院されるまでに麻痺が進行。
筋電図は20%台まで落ち続けている状態でした。

インターネットで調べ、施術法がしっかり書いてあった当院へ来院されました(12月24日)。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目(12/24)

  • 施術の写真
  • 施術の写真

発症から4日目で、麻痺が悪化している最中でした。
悪化を止めることを最優先し、顔面神経の炎症を取るツボに鍼施術を行いました。
施術後、顔の軽さを少し感じたとのことでした。

2回目(12/26)

悪化は止められたと判断し、方針を変更。
顔に血液を送るために、首・肩コリを取る施術を中心に行いました。

5回目(1/15)

顔の動きがかなり動くようになりました。
ご本人の体感では7割回復したとのことです。
舌のシビレ感はまだ残っていました。

引き続き、首・肩コリを解消し、顔に血液を集中させる施術を行いました。

6回目(2/2)

ほぼ問題なく動くようになり、病院での筋電図の検査結果も90%にまで回復しました。

見た目では全くわからないレベルまで改善したため、ご本人の希望もあり、施術を終了としました。

主に使用したツボ

後谿R 養老R

考察

中高度の麻痺は、改善までに期間を要することが多いです。
これだけの短期間で劇的に改善できたのは、発症から施術開始までが4日だったことにあります。

顔面神経麻痺の発症から、ご自身の状況を理解し、すぐに対処法を調べ、行動に移すまでのスピードが早い方が完治率も高くなります。

そういう人を一人でも多くするために、この症例を書いています。
お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

はりきゅうルーム岳 代々木上原院