30代男性 発症12日後から鍼施術を開始し、早期に顔面神経麻痺を改善した症例

主訴

来院2週間前の朝に顔の右側に違和感を感じましたが、気にせず普段通りの生活をしていました。
その2日後に顔の右側が動かなくなり、病院を受診。顔面神経麻痺と診断されました。(ラムゼイハント症候群かベル麻痺かは不明)

ステロイド治療を数回行い、口から水がこぼれなくなるまで回復しましたが、

  • 目が閉じきらない
  • 力の入りにくさ
  • 耳の後ろに刺すような痛み

を感じていたため、「少しでも早く改善したい」と思い来院されました。(発症から12日目)

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目(発症12日)

  • 施術の写真
  • 施術の写真

目を閉じると右のまぶたは閉じきらない状態で、笑った時の口角の上がり方の左右差が顕著でした。
触診をしてみると、顔面神経への血流を妨げる箇所(首・肩)にコリを確認。
それを緩めるために手足に鍼をしました。
すると、施術直後に顔の軽さをお客様自身が自覚されました。

~3回目

耳の後ろの刺すような痛みが少なくなり、笑った時の口角の上がり方が以前よりも改善が見られました。

5回目

口角の上がり方に左右差が見られなくなり、自然と笑えるようになってきました。

7回目

目を閉じた時に右のまぶたも閉じきることができるようになりました。

10回目

お客様自身は日常生活において、顔面神経麻痺の症状は感じなくなっています。
以降は、軽い共同運動があるため、改善に向けて週1回で施術を継続しています。

主に使用したツボ

張陽R G衝R 下肩内R

考察

病院のステロイド治療を行なっている最中で、発症から12日という比較的早期に鍼灸施術を行うことができました。
このため、初回からお客様自身が変化を感じられるくらい、順調に回復していきました。

発症から施術までの期間が早いほど、改善の実感も早くに出る傾向があると改めて考えることができる症例となりました。

お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

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