40代男性 慢性上咽頭炎による全身倦怠感、関節痛、動悸の改善症例

主訴

2018年2月に風邪を引いてから、体調の悪さが続きました。
仕事は続けていたものの、全身の倦怠感、関節痛、動悸が続くようになり、起きているのが辛くなり、5月から出勤が週1回、8月から休職されました。

複数の病院で検査を行うも「異常なし」と言われ、インターネットで上咽頭炎を疑い、Bスポット治療を開始しました。

2019年2月に一時的に調子が良くなったものの、3月に再び調子が悪化。
8月に少し調子が戻り、仕事に戻れるかと思いきや、9月に入るとまた調子を崩しました。

来院時は休職をした時の一番悪い状態に戻り、「このままでは仕事に復帰できない」と強く思い来院されました。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目

  • 施術の写真
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全身倦怠感、関節痛、朝の動悸、鼻と喉の奥(上咽頭部)の腫れた感じを強く訴えていました。
その他に、鼻水、後鼻漏、頭痛の症状もあり、気圧が下がる時は症状がさらに悪化しました。

触診をすると、上咽頭部の炎症の熱を全身に下げていくことを妨げる原因となるコリが首にあったため、首のコリを緩めるため手足に鍼をしました。

3回目(初回から2週間後)

2回目の施術直後に、全身倦怠感が減り、楽だと感じたとのことでした。
また、台風による気圧の低下でも症状が悪化しませんでした。
朝の動悸はまだ継続して起こっていました。

さらに首のコリを緩めるため、腰への鍼を加えました。

8回目(初回から1ヶ月半)

今までで一番調子が良かったとのこと。
全身倦怠感、関節痛、上咽頭部の腫れを感じることがかなり減りました。
朝の動悸は継続していました。

初回時とは別の首のコリを緩めるために、手と背中に鍼をしました。

14回目(初回から2ヶ月後)

全身倦怠感、関節痛、上咽頭部の腫れをほとんど感じなくなりました。
加えて、鼻水、後鼻漏、頭痛症状も減っていました。

1週間後から、休んでいた仕事が通常勤務で復帰することとなりました。

15回目(前回から1週間後)

症状は落ち着いており、朝の動悸が起こらない日があったとのことでした。

症状がかなり改善していますが、根本改善を目指し施術を継続しています。

主に使用したツボ

漏円L 殷尾L 上呉L

考察

このお客様の、上咽頭炎による症状は、自律神経症状を併発してしまっている重度の状態でした。

首のコリを徹底的に緩める施術を続けた結果、今では職場復帰を果たすまで回復しました。
首のコリが、上咽頭炎を改善しにくいものとさせていると考察できます。

お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

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