30代女性 再発したラムゼイ・ハント症候群による顔の麻痺の改善症例

主訴

仕事をしていた時に、左口に違和感を感じました。
そこから数時間のうちに口がどんどん動かなくなったとのことです。

高校生の時にも顔面神経麻痺を患っているため、すぐに顔面神経麻痺だと分かり、耳鼻科を受診。
「ラムゼイ・ハント症候群」と医師より言われました。

薬を服薬しながら、インターネットで他の方法を探したところ、鍼灸が有効ということを知ります。

顔面神経麻痺を専門としている点と、顔への鍼をしない点から当院を来院されました。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目

  • 施術の写真
  • 施術の写真

発症から3日後に鍼灸施術を開始しました。
発症から数日は麻痺が悪化するため、まず悪化を阻止することを目的に手足のツボに鍼施術を行いました。

~2ヶ月半後

その後は、頚の後ろや背中の緊張を解くために施術を行いました。
すると、「玉ねぎの皮を剥いでいくように」麻痺が改善していきました。

また、麻痺の改善を助けるのは睡眠であるため、22時~2時は寝てもらうように生活指導も行いました。

その結果、2ヶ月半の施術で麻痺が全快しました。

主に使用したツボ

L5(1)L 転龍L G谷L

考察

改善の鍵になったのは「発症からの日数」です。
発症から1週間以内に施術を開始できれば、予後は極めて良いことが知られています。
一般的に難治性であるラムゼイハント症候群も例外ではありません。

顔面神経麻痺に悩んでいる方は、1日でも早く施術を開始することを強くお薦めします。

施術技術を磨くと共に、鍼灸の有効性を世間に伝えていきたいと考えています。
お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

はりきゅうルーム岳 代々木上原院