60代女性 上咽頭炎・後鼻漏による喉の貼りつき感と声の出しにくさの改善症例

主訴

半年前に風邪を引いた後から、喉に何かがベタベタと貼りついた感覚が続いていました。
病院に行くと副鼻腔炎と診断され薬を服用しましたが、改善が見られませんでした。

声が出しづらく、ドロドロとした感覚のものが喉に流れ始める症状から、後鼻漏によるものだとご自身で把握されました。

後鼻漏についてインターネットで調べたところ、薬以外の方法で施術をしており、改善している方の症例が多い当院のHPを見て、「改善させることができるかもしれない」と希望を抱き来院されました。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目

  • 施術の写真
  • 施術の写真

首を触診すると、上咽頭炎の方に特有の頚のコリが見られました。
手と足のツボに鍼施術を行うことで首のコリを緩めました。
帰宅すると旦那さんに「声がよく出るようになっている」と言われたとのことでした。

7回目

週に1回の施術を7回ほど行い、声の調子は良くなりましたが、後鼻漏や喉に貼りついた感覚は変化がありませんでした。

食事について質問をしたところ、甘いものを毎日食べていることが分かり、摂取を控えてもらうよう指導しました。

20回目

食事を控えてからは、日によって違いはあるものの、少しずつ後鼻漏が減ってきました。

貼りついた感じは残っていましたが、20回目には貼りついた感じも感じなくなりました。

主に使用したツボ

肘鼻R 水項R 腹里R

考察

当院に来られる方の中には、副鼻腔炎と診断され薬を服用するものの改善が見られない方が多くいらっしゃいます。
これは、都内でも上咽頭炎を専門的に診察できる病院が少ないためです。

また、なかなか好転しない後鼻漏や喉の貼りつき感は食事の影響を受けているケースがあります。
特に白砂糖を使ったものを摂取することで、胃に入った時に熱が作られ、余分な熱が上咽頭の炎症を強くしてしまうことが考えられます。

鍼施術と生活習慣の見直しを平行して行うことが、改善に繋がりました。

お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

はりきゅうルーム岳 代々木上原院