主訴
2017年10月から、声がかすれ、鼻の奥に痰がへばりつくような感覚があり、後鼻漏にも悩まされていました。
現在も同じ症状が続き、加えて、鼻の奥の熱い感覚と、ヒリヒリとした痛みがありました。
耳鼻科で上咽頭炎と診断され、10回以上、激痛に耐えながらBスポット療法を受けたものの、翌日には症状が戻ってしまうことの繰り返しでした。
歌を歌ったり喋ったりと声を使う仕事なため、特に歌に関しては、もう歌えないと諦めようかと考えるくらい思い悩んでいました。
このままでは仕事が続けられないと思い、少しでも症状が良くなればと当院に来院されました。

施術内容と経過
1回目
上咽頭炎に関係するコリが首に認められました。
手足のツボに鍼施術を行い、首のコリを緩めました。
炎症を少しでも早く改善させるために、消炎効果のある手のツボに鍼をしました。
また、手首の冷えが顕著だったため保温の指導を行い、上咽頭炎を悪化させてしまう食事を避けるよう説明しました。
2回目(前回から1週間後)
初回時の翌日は少し声を出しやすく感じましたが、その2日後に仕事で声をたくさん出し、声のかすれが悪化。
鼻の奥のヒリヒリする痛みも強くなりました。
前回と同様のツボに鍼をしたところ、施術直後から鼻の奥のヒリヒリする痛みが軽減しました。
5回目(初回から約1ヶ月)
声のかすれがかなり改善しました。
鼻の奥の熱感とヒリヒリする痛みが消失しました。
後鼻漏は施術から5日ほど経過すると症状が戻る状態でした。
引き続き首のコリを緩めるために、手足のツボに鍼を行いました。
10回目(初回から約2ヶ月)
風邪をひき、一時的に声のかすれが再発しましたが、1週間で改善しました。
後鼻漏も風邪とともに悪化しましたが、残る症状も改善傾向にありました。
引き続き、首のコリを緩めるツボに鍼をしました。
14回目(初回から約2ヶ月半)
後鼻漏を感じることがなくなりました。
歌を歌う機会がありましたが、声がかすれることなく歌い通せたとのことでした。
残っている首のコリを緩めるために、手足に鍼をしました。
現在も、再発予防のために通院されています。
主に使用したツボ
漏円L 鼻際R 上呉L
考察
今回のケースは慢性上咽頭炎で、炎症が非常に強かったため、初回から4回目までは、首のコリを緩めることに加え、毎回消炎のツボを使い施術を行いました。
そのため、5回目以降で、風邪を引いた時以外は鼻の奥の熱感、ヒリヒリする痛みは出ず、強い炎症症状は認められなくなりました。
声のかすれに関しては、後鼻漏が減り、流れ落ちて喉に痰がへばりつく事が少なくなってくると同時に改善してきました。
上咽頭炎の施術で、痛みや後鼻漏の改善はもちろん、声のかすれ(嗄声)も改善することが認められたケースでした。
お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。
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