主訴
来院の数年前から、病院で上咽頭炎と診断されていました。
病院ではBスポット治療を10回以上受けましたが、ある程度までは改善するものの、時間が経つと症状が戻ってしまうことの繰り返しで、風邪を引くたびに症状がぶり返す状態でした。
症状は、鼻の奥のヒリヒリする痛みと後鼻漏が辛いとのこと。
また、上咽頭炎を患ってから声がかすれやすくなり、声優という仕事に支障をきたさないか、いつも不安を感じていました。
1ヶ月ほど前に風邪を引いてから、鼻の奥のヒリヒリする痛みと後鼻漏、声のかすれがひどくなってしまい、改善しないため来院されました。
施術内容と経過
1回目
鼻の奥のヒリヒリする痛みと、時折ムズムズする感覚、後鼻漏、声のかすれを訴えていました。
触診をすると、上咽頭炎に関連する首のコリがあり、首のコリを緩めるために手足に鍼施術を行いました。
施術後、首のコリが緩み、ご本人の自覚症状(ヒリヒリとムズムズ)が減弱したことを確認できました。
3回目(初回から2週間後)
5日前に風邪を引いてしまい、後鼻漏の症状が悪化しました。
引き続き、首のコリを緩めるために手足のツボに鍼施術を行い、風邪の影響による鼻の炎症が強かったため、消炎のツボにも鍼をしました。
5回目(初回から4週間後)
鼻のヒリヒリする痛みとムズムズは感じない日が出てきました。
後鼻漏も減ってきています。首のコリは少なくなってきています。
この頃から、上咽頭炎に関連するお腹の張りを触診で確認したため、お腹の張りを緩めるツボに鍼をし、張らないための食事の注意点も指導しました。
6回目(初回から5週間後)
鼻のムズムズを全く感じなくなりました。
残っている首のコリを緩めました。
前回お腹の張りを緩めた後、ムズムズが少なくなったと自覚されていたため、今回もお腹の張りを緩めるツボへ鍼施術を行い、食事の指導も引き続き行いました。
9回目(初回から2ヶ月後)
全ての症状がない日が出てきました。
今週は今までで一番調子がよかったとのこと。
声のかすれはほとんど感じない状態になりました。
引き続き、まだ少し残っている首のコリを緩めるツボと、お腹を緩めるツボに鍼施術を行いました。
症状が完全になくなるよう、完治に向けて現在も施術を続けています。
主に使用したツボ
漏鼻L 上陰道R 湧成L
考察
上咽頭炎の施術で大切なことは、熱の循環を整えることです。
首のコリを緩めることも、お腹の張りを緩めるのも、体内の熱の循環が滞らないようにするためです。
お客様の体のコリが緩み、熱の循環の滞りが少なくなることで、一気に改善に向かったと考えられます。
お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。
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