20代男性 慢性上咽頭炎による長年の後鼻漏と鼻づまりの改善症例

主訴

2年前から後鼻漏と鼻づまりに悩まされていました。
声が出しづらく、気持ちよく歌を歌えなくなってしまったとのことでした。

耳鼻科を診察するも原因がわからず、いくつもの病院を受診しました。
最終的に慢性上咽頭炎ということがわかり、改善するにはBスポット療法しかないと言われていましたが、痛みを我慢できないため受けられずにいました。

他に方法はないかと探したところ、当院の鍼で良くなるのではないかと感じました。
注射が苦手で鍼をすることに抵抗はあったものの、「改善させたい」気持ちが強く来院されました。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目

  • 施術の写真
  • 施術の写真

声が出しづらくなっている原因は、声帯に痰が絡んでしまっていると考えました。
首のコリを触診すると、上咽頭炎に特有のコリが見られたため、手と背中のツボに鍼施術を行うことで首のコリを緩めました。

3回目~

後鼻漏に変化は見られませんでしたが、少し声が出しやすく感じたとのことでした。

その後 回数を重ねるごとに少しずつですが、後鼻漏や鼻づまりを感じない時間が出てきました。
また、手首の冷えが改善を妨げていると考え、手首のツボにお灸も行いました。

8回目

日中は調子が良い日が増え、朝起きた時が後鼻漏を感じる程度になりました。

17回目

週1回の施術を続け、後鼻漏はほぼ消失しました。

主に使用したツボ

項熱R 上項R 冷溝LR

考察

上咽頭炎を改善させるには首のコリを緩める必要があります。
しかし、治りにくい方の中には手首が冷えているという特徴が見られます。

今回のケースのように手首の冷えが強い場合は、手首を温めることで体の熱の循環を促すことも重要な改善要因となります。

お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

はりきゅうルーム岳 代々木上原院