20代女性 上咽頭炎による声のザラつき、吐き気、食欲不振の改善症例

主訴

2019年5月下旬から同年7月にかけて、長期的に体調を崩されました。
特に7月は体調不良がひどく、咳が止まらない、痰が出て切れない、喉の不快感が続いていたため耳鼻科を受診。
声帯には異常がなく、上咽頭炎と診断されました。
一時期症状は落ち着いていましたが、10月に風邪をひき症状が再発しました。

来院時の主な症状は、鼻水、鼻の奥のへばりつき、上咽頭部の違和感、声の出しづらさ、声のザラつき、そしてたまに吐き気があることでした。
最近、食欲が落ちてきていることも気にされていました。

声優業をされており、声に症状が出ているため仕事に支障をきたし、「このままでは続けていくことが難しい」と思い、根本的に治せる治療はないかとインターネットで探したところ、当院のホームページを見つけました。
お客様の声を見て、諦めないで治療をし、声優として不安のない状態になりたいと思い来院されました。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目

  • 施術の写真
  • 施術の写真

上咽頭炎に関係する首のコリがあったため、それを緩めるため手のツボに鍼施術を行いました。

また、吐き気と食欲不振を訴えていたため、お腹を触診したところ硬いところが複数箇所ありました。

手首と首の両方とも冷えている状態でした。
お腹を緩めるために手のツボに鍼をし、手首にお灸をしました。

4回目

初回から毎回、同じ施術を行ったところ、吐き気と食欲不振が消失し、初回時より声が出しやすくなりました。
手首の冷えとともに、首の冷えも軽減してきました。

7回目

鼻の奥のへばりつきが減ってきました。
声もあきらかに出るようになっています。
しかし、声のザラつきは残っているため、足首のツボに鍼をしました。

お灸は、この時点で吐き気と食欲不振、首の冷えが改善していたため終了としました。

10回目

鼻の奥のへばりつき、違和感、声の出しづらさをほとんど感じなくなっています。
声のザラつきは改善してはいるが、まだ残っているため、現在も継続して施術をしています。
声優の仕事もほとんど問題なくできています。

主に使用したツボ

漏鼻L 手環里R 足二里L

考察

今回は吐き気や食欲不振といった消化器症状を伴っていました。

また、手首および首の冷えもあったため、自律神経がうまく機能していないと考えました。
内臓の状態を整えることで、自律神経も整えていきました。

消化器症状と冷えの症状が改善していくとともに、その他の上咽頭炎の症状も改善していきました。

首のコリだけでなく、内臓や冷えの状態も見て自律神経を整えていくことの重要性を改めて認識したケースでした。

お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

はりきゅうルーム岳 代々木上原院