50代女性 発症から1年半が経過したベル麻痺の後遺症(食事の不自由)の改善症例

主訴

1年半前に突然右側の顔が動かなくなりました。
病院でベル麻痺と診断され、1週間入院しステロイドの点滴を行いました。
筋電図は20%と言われました。

退院後も改善があまり見られず鍼灸院に通いましたが、月日が経つと改善が見えづらくなり、転院を繰り返していました。
顔に鍼をする施術では変化がなく、鍼の痛みも強いため通院が辛くなっていました。

「もっと良くしたい」という思いから、顔に鍼を刺さず安心できると感じた当院に来院されました。

医師からは柳原法27点で7割方回復していると言われていましたが、食事の際、大きく口を開けることや、すすることができず食べにくい、ストローも使いにくく外での食事が困るという残存症状に悩まされていました。

症状の該当箇所のイラスト

施術内容と経過

1回目

  • 施術の写真
  • 施術の写真

顔面神経が正常に働く機能を取り戻すため、首肩のコリを緩め、血液を顔面神経に促すことを施術の方針としました。
手のツボに鍼施術を行うと首のコリが緩みました。

5回目

頬のツッパリ感が若干軽くなり、動きがスムーズになったとのことでした。

12回目

口を動かすのが楽になり、食事が取りやすくなったとご感想をいただきました。

23回目

ストローを使って飲むことができるようになり、すすることもできるようになりました。

ご家族や友人にも「どんどん良くなっている」と言われたとのことでした。

現在も、さらなる改善を目指し施術を継続中です。

主に使用したツボ

面谷R 張陽R 天肘R

考察

顔面神経麻痺は月日が経つにつれて改善が見られにくいものですが、本症例では、顔の付近に施術を行うのではなく、体全体を多角的に診ることで改善へと向かっています。

筋電図のパーセンテージを考えると、初期段階で適切な施術をしていれば、もっと後遺症は減らせていた可能性があります。
現在は、大きな口を開けて食事を取ることを次の目標として施術に取り組んでいます。

お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。

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