主訴
来院の2日前の朝に、左耳の鼓膜が切れるような感覚がありました。
その直後から耳の聞こえが悪くなり、耳鳴りと耳のつまり感が出現。
その日のうちに病院で検査をしたところ、左耳の中音域・高音域ともに著しく聴力が落ちていると診断されました。
病院では突発性難聴と中耳炎と診断されました。
ステロイド治療を受けていましたが、海外出張を近くに控えており、「少しでも早く治したい」と他の治療を探していて当院を見つけ来院されました。
1年ほど前から年中鼻炎症状があること、1〜2年前から歯の噛み締めと歯ぎしりがあることも気にされていました。
施術内容と経過
1回目(発症から2日)
左耳はほとんど聞こえない状態で、耳鳴りは常に「シー」という音で聞こえていました。
大きな音を聞くと「キーン」という高音の耳鳴りが聞こえる状態でした。
触診により左のアゴに強いコリがあったため、アゴを緩めるために手のツボに鍼施術を行いました。
2回目(発症から5日)
前回の施術後の帰りの電車の中で、ほとんど聞こえなかった耳鳴り以外の音が聞こえるようになったとのことでした。
アゴのコリを取るために前回同様のツボに鍼をし、さらに耳に近い首にコリがあったので、そこを緩めるため手足に鍼をしました。
3回目(発症から7日)
耳のつまり感が少し緩和しました。
高音の「キーン」という耳鳴りが減りました。
4回目(発症から9日)
耳のつまり感は残っていますが、つまり感が取れる時間が出てきました。
耳鳴りもさらに減ってきています。
引き続き首とアゴのコリを緩めるツボに鍼を行い、さらに首を緩めるために腰へも鍼を行いました。
6回目(発症から15日)
左耳で電話ができるようになりました
つまり感、耳鳴りはさらに減ってきていますが、まだ少し残っている状態です。
聴力検査の再検査では、落ちていた中音域・高音域の聴力が大幅に回復していました。
現在も改善に向けて施術を継続しています。
主に使用したツボ
耳髪L 鳴明L 陽尾L
考察
今回は、初回ヒアリング時に歯の噛み締めと歯ぎしりがあるという情報があり、触診でもアゴの筋肉にコリがはっきりとみられました。
初回から積極的にアゴのコリを緩めるツボを使ったことで、首と耳に近いアゴを緩めることができ、弱った聴力器官への血流を促進できたと考えます。
アゴの既往歴や触診による状態の把握が早期改善において重要であると認識した症例です。
お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。





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はりきゅうルーム岳 代々木上原院でございます。