主訴
来院の1週間前に仕事で喉を酷使し、声枯れを起こしてしまいました。
5年前にも喉を痛め、結節ができた既往があります。
来院時は喉の痛みはないものの、腫れている感じと、声が枯れていて朝が特に出しにくいとのことでした。
耳鼻科では、結節はないが声帯が少し炎症していると診断されていました。
5日後に収録があり、それまでに声枯れを改善したいという差し迫った思いで来院されました。
今までも喉を酷使すると声枯れになってしまうことが何度もあり、「声枯れが良くなったら、鍼灸施術でさらに喉を痛めない発声ができる体になりたい」という希望も持っていました。
施術内容と経過
1回目
触診をしたところ、鎖骨周辺の筋肉が硬く、お腹も触診したところ横隔膜の硬さが顕著でした。
横隔膜の硬さから呼吸が上手くコントロールできていないと考え、足に鍼をしました。
続いて鎖骨周辺を緩めるため手に鍼をしました。
施術後に呼吸が楽になる実感がありました。
2回目
発声が楽にでき、少ないパワーでしっかりとした声が出るようになったとのこと。
声枯れは日常会話では感じなくなりました。
引き続き、鎖骨周辺の筋肉と横隔膜を緩めるための鍼をしました。
3回目
収録は声が枯れずに最後まで行うことができたとのことでした。
鎖骨周辺の筋肉と横隔膜を緩めるための鍼をしました。
6回目
喉を酷使しても声が枯れにくくなりました。
鎖骨周辺が硬くなりやすいため、重心を低くするためのセルフケアを伝えました。
9回目
声が枯れることがなくなりました。
少しずつ無理のない発声のイメージがついてきたとのことでした。
主に使用したツボ
軟手R 陽留R 郭横L
考察
喉を酷使すると声枯れを頻繁に起こしてしまうことから、呼吸のコントロールが上手くできず、声帯の周囲の筋肉を緊張させて発声していると仮説を立てました。
実際に横隔膜や鎖骨周辺の筋肉が硬かったため、それぞれを緩めることで、無理のない発声をすることができるようになりました。
そのため、喉を酷使しても声枯れをすることがなくなりました。
発声の土台である呼吸の重要性を改めて感じたケースでした。
お困りの方はお気軽に当院へご相談ください。





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