発症から1ヶ月以上が経過
間に合わないかと思っていた聴力が回復した症例

お客様

50代 男性 事務

来院

2017年8月

症状と来院理由

6月中旬に夏風邪を引き発熱、鼻や喉の調子が悪かった。熱はすぐに下がったが、翌週サウナへ行くと、再び発熱、同時に左耳の聞こえが悪く感じた。

耳鼻科へ行くと「突発性難聴」と診断され、10日間の入院でステロイドを投薬することになった。入院中から左の耳鳴り(シー、ザー)が聞こえ、耳詰まりが出るようになった。

退院するも聴力や耳の状態に変化はなく、回復が見られなかった。子供の声や駅のアナウンスが耳に響いてしまう状態。

鍼灸がいいとの情報を得たので耳の施術で有名な鍼灸院に通うが、鍼の痛みが強く思ったような改善がみられなかったため通院をやめた。

状況を友人に相談したところ、当院を紹介され通院することを決めた。1ヶ月以上経っており、回復するか間に合わないのではないかと心配になっている。

 

施術内容と経過

初回、内耳に血液を送るため首や肩周辺のコリを緩めると同時に鼻や喉の調整を行うよう施術した。4回目までは体感的な変化はみられなかったが、5回目辺りからから聞こえが少しずつ良くなっている感覚が出てきた。

10回目、体感的に聞こえがさらに良くなっている感覚が少しずつだが強くなっていた。週に2~3回の施術を続け、施術開始から4ヶ月(32回目)、耳鳴りは残るものの聴力検査では正常の値に回復していた。

さらに施術を続け、睡眠が取れていないとの話があったので、睡眠の解消、顎の調整を行い施術を続けることで耳鳴りも生活に支障がないまでに回復した。

 

使用した主なツボ

肘鼻L 黒紋L 耳衝L

考察

発症から1ヶ月以上経過してたので、ご本人は心配されていたが諦めず施術を続けたことが功を奏した。今回風邪を引いた後から耳の調子を悪くした為、特に喉や鼻の影響が大きかったと感じる。

また、仕事が忙しく寝るのが遅くなり、睡眠が4時間ほどしか取れていなかった。歯ぎしりをしている自覚もあり、顎に過剰な力がかかり緊張状態を作り、睡眠の質を悪くし、耳の回復を妨げていたと考える。

 

はりきゅうルーム岳 代々木上原院