お客様
30代 男性 WEBサイト運営会社勤務
来院
2019年10月
症状と来院理由
来院2週間前の朝に顔の右側に違和感を感じたが、気にせず普段通りの生活をしていた。
その2日後に顔の右側が動かなくなり、病院を受診した。その時に顔面神経麻痺と診断され通院した。ラムゼイハント症候群かベル麻痺かは不明と病院で診断。
ステロイド治療を数回行い、口から水がこぼれなくなるまで回復した。
しかし、目が閉じきらなかったり、力の入りにくさ、耳の後ろに刺すような痛みを感じていたため、少しでも早く治したいと思い来院された。(発症から12日)
治療内容と経過
初診時(発症12日)
目を閉じると右のまぶたは閉じきらない状態で、笑った時の口角の上がり方の左右差が顕著だった。
触診をしてみると、顔面神経への血流を妨げる箇所(首・肩)にコリを確認。
それを緩めるために手足に鍼をした。すると、施術直後に顔の軽さを患者自身が自覚した。
2・3回目の施術
耳の後ろの刺すような痛みが少なくなり、笑った時の口角の上がり方が、以前よりも改善がみられた。
5回目の施術
口角の上がり方に左右差が見られなくなり、自然と笑えるようになってきた。
7回目の施術
目を閉じた時に右のまぶたも閉じきることができるようになった。
10回目の施術
患者自身は日常生活において、顔面神経麻痺の症状は感じなくなっている。
以降は、軽い共同運動があるため完治に向けて週1回で治療を継続している。
主に使用したツボ
張陽R G衝R 下肩内R
考察
病院のステロイド治療を行なっている最中で、発症から12日で、比較的早期に鍼灸施術を行うことができた。このため、初回から患者自身が変化を感じられるくらい、順調に回復していった。
発症から治療までの期間が早いほど、改善の実感も早くに出る傾向があると考える。
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